和歌山・熊野古道を歩いて祈りの道を体感
6月の初め、一人で熊野古道の中辺路を歩いてきました。バスで滝尻王子まで行き、そこから山道へ入ります。石畳や杉の巨木が続く道は、湿った苔の匂いがして、一歩進むごとに、現代から遠ざかっていくような感覚がありました。途中でお会いした、地元のガイドさんは、古道の歴史や祈りの意味を、気さくに教えてくれて、ただ歩くだけでは気づけない面白さを知りました。急な登りは息が上がりますが、休憩のたびに、木々の間から差し込む光が美しく、疲れが和らぎます。目的地の熊野本宮大社に着いたときは、長い旅を終えたような安堵感で、手を合わせる気持ちがいつもより深くなりました。宿では、地元の野菜と、梅干しをたっぷり使った料理をいただき、体が内側から元気になる気がしました。信仰の道を歩くのは、自分と向き合う時間にもなりました。宿で温かいお茶を飲みながら、今日歩いた道を思い返しました。歩くこと自体が目的になる旅は、スマホを見る時間も減って、心がすっきり整います。