福島・大内宿で茅葺き屋根の宿場町を散策
10月の終わりに、会津の大内宿へ一人で出かけました。山あいにある江戸時代の宿場町で、道の両側にずらりと茅葺き屋根の家が並ぶ光景は、まるで時代劇のセットのようです。ただ、ここは実際に人が暮らしている集落で、どの家も土産物屋や食事処として営業しているのが面白いところ。名物のねぎ一本そばは、箸の代わりに長ねぎをかじりながら食べるスタイルで、最初は戸惑いましたが、ほんのり辛みが効いて病みつきになりました。高台の神社まで階段を上がると、色づいた山を背景に集落全体を見下ろせます。足元は少し冷えましたが、秋の澄んだ空気の中で見る屋根の連なりは息をのむ美しさでした。帰りに買った栃餅と、会津の地酒は、家でゆっくり味わう楽しみに取っておきました。派手さはなくても、記憶に残る旅になりました。スマホの写真フォルダには、屋根の写真ばかりが何十枚も残りました。どれも似たような構図なのに、見返すたびに空気や匂いまで思い出せるのが、旅の写真の不思議なところです。